「なぜ日本人はお金の話を避けるのか?」
この疑問に鋭く切り込んだのが、日本マクドナルド創業者・藤田田(ふじた でん)氏の名著『ユダヤの商法』です。
40年以上前に書かれた本にもかかわらず、その内容は今のビジネス・副業時代にも驚くほど通用します。
単なる“お金儲けのハウツー本”ではなく、「お金との正しい付き合い方」を教えてくれる一冊です。
なぜユダヤ商法なのか
ユダヤ人、と著者がいうのは、ユダヤ民族のことです。
彼らは世界中に散らばっていて、欧米の名だたる商人の大半が、ユダヤ人だそうです。
貿易商として欧米で商売をしようとすれば、好むと好まざるとにかかわらず、ユダヤ商人を窓口とする以外にない。
ユダヤ商人は、世界を支配しているといっても過言ではない存在です。
著者が述べる「ユダヤの商法」を基礎とする、商売で「お金を儲ける」の原理原則は、実は50年たってもほとんど変わっていないように思います。
それはやはり、「ユダヤの商法」が時代に左右されない、商売に対する考え方だからかと思います。
著者について
藤田田(ふじた でん)氏は、日本マクドナルドと日本トイザらスを創業した実業家です。
彼のビジネス哲学の源にあったのが、「ユダヤ人の商法」でした。
ビジネス相手のユダヤ人の成功法則を徹底的に研究し、そこから導き出した「お金に好かれる考え方」を日本人にわかりやすく解説したのが本書です。
こんな人におすすめ
『ユダヤの商法』はこんな人に特におすすめです。
- お金に対して罪悪感がある人
- 副業や起業で「売る」ことに抵抗がある人
- 自分の価値を安く見積もってしまう人
- ビジネス書を読んでも成果につながらない人
「お金=悪」ではなく、「お金=信頼の結果」として考える視点が得られます。
読んで学んだこと・印象に残った言葉
働くために食うな、食うために働け。
ほとんどの日本人は「生活するために働く」と答えるはずです。
しかしユダヤ人は「美味しいものを心ゆくまで食べるために働く」と答えます。
考え方が逆だと、価値観が逆になり、生産性も逆になるので注意しましょう。
自信のある商品は絶対にまけない。
日本人は交渉が下手くそなので、すぐに値引きしてしまいます。
しかしユダヤ商人は、自信のある商品であれば絶対にまけることをしません。
「値引きするくらいなら売らない」という精神でビジネスしているのです。
女と口を相手にせよ
「ユダヤ商法に商品はふたつしかない。それは女と口である。」
理由は、「男は働いて金を稼いでくるもの。女は男が稼いできた金をつぁつて生活を成り立たせるものだから。」
のようです。
藤田氏が扱った、ダイヤモンド、豪華なドレス、指輪、ブローチ、ネックレスなどのアクセサリー、高級ハンドバックなどは全て女性がターゲットでした。
また、口に入れるものを取り扱う商売は儲かります。
例えば、八百屋、魚屋、酒屋、乾物屋、米屋、菓子屋、くだもの屋など・・・
売られた商品がその日のうちに消費され、廃棄されていくという特性があり、藤田田氏も日本マクドナルド社で稼ぎました。
78対22の法則
人間社会のあらゆる構造は「78:22」に分かれる、という考え方です。
例えば——
- お金を持つ人と持たない人の割合
- 売れる商品と売れない商品の割合
- 成功する人とそうでない人の割合
どんな場面でもこの「78対22」は不思議なほど当てはまるといいます。
藤田田氏は「22%の“特別な顧客”を大切にせよ」と説きます。
つまり、すべての人に売ろうとするよりも、自社を理解し、長く愛してくれる22%に集中する方が、結果的に大きな利益を生むということです。
現代への応用
SNS・副業・オンライン販売が当たり前になった今こそ、この本の哲学が使えると思います。
「人を喜ばせて、その対価としてお金を得る」
「信頼が先、お金は後」
「ニーズは理屈ではなく感情にある」
これらは時代が変わっても不変のものだと思います。
何かモノを売りたいときは“価値を伝える”感覚を身につけたい人にこそ読んでほしいです。
まとめ
『ユダヤの商法』は、ビジネスの基礎でありながら“お金に対する日本人の思い込み”を壊してくれる本でした。
読み終わる頃には、「お金を稼ぐことは悪ではない」と胸を張って言えるようになります。
自分の仕事や副業にも活かせるように実践してみたいです。

