「仕事が終わらない…」
「頑張ってるのに成果が出ない」
「もっと生産性を上げたい」
こう感じたことがあるなら、『イシューからはじめよ』は必ず読むべき一冊です。
本書は、マッキンゼーで活躍した安宅和人さんが“圧倒的に生産性を高める思考法” を体系化した名著で、ビジネス書の中でもトップクラスの評価を得ています。
僕自身も「とりあえず頑張る」「とりあえず量をこなす」という“犬の道”を歩んでしまいがちでした。
しかし本書を読んで、「そもそも取り組む課題が間違っていたら努力は無価値」という強烈な事実を突きつけられました。
この記事では、以下の3点に絞って分かりやすく紹介します。
✔ 本記事で分かること
- イシュー(本当に取り組むべき課題)とは何か
- 「犬の道」を抜け出す方法
- 良いイシューを見極める具体的な基準
- 今日から使える“イシュー思考”の実践法
イシューとは何か「本当に答えを出すべき問い」
本書ではイシューをこう定義しています。
2つ以上の集団で意見が割れている問題
根本に関わり、白黒つける価値がある問題
つまり
✔ 重要で
✔ 解く価値があり
✔ 結果が意思決定に直結する
これがイシューです。
逆に言うと、
「なんとなく気になる」
「とりあえずやっておいたほうが良さそう」
これはイシューではありません。
“解くべきでない問題”に全力を注がない。
「犬の道」を脱せよ|努力だけでは成果は出ない
本書で最も有名なメッセージが下記です。
「犬の道」を歩くな。
犬の道とは、
- とりあえず手を動かす
- とりあえず量をこなす
- とりあえずやってみる
こうした “思考なき努力” のことです。
安宅さん自身、若い頃は膨大な資料を作り続けたにも関わらず、最終的に採用されたのはたった5枚。
つまり解くべきイシューではなかったということです。
がむしゃらに働いても、犬の道にいる限り、成果はほぼゼロ。
これを読んだ時、僕も「まさに自分のことだ…」と痛感しました。
イシュー度(問題選び) × 解の質(解決の精度)=成果
良いイシューの条件|見極める力が“仕事の質”を決める
本書によると、良いイシューには以下の3条件があります。
① 本質的な選択肢を生む
答えが分かれば
✔ 行動が変わる
✔ 戦略が変わる
✔ 判断が変わる
という重大な問いであること。
例:「売れない理由は商品力か?販売方法か?」
② 深い仮説がある
ただの常識ではなく、
✔ 新しい視点
✔ 新しい構造
✔ 新しい理解
が含まれていること。
地動説のような“常識を覆す洞察”が価値になるわけです。
③ 自分が答えを出せる
重要でも解けない問題はイシューではありません。
- データがない
- 検証できない
- スキルが足りない
そんな問題に時間を使うのはムダです。
イシューの見極め方|今日から使える実践ステップ
本書の良いところは、「抽象論」では終わらず、具体的な実践方法まで示されていることです。
① 専門家の意見を聞く
そのテーマに詳しい人から「どこに価値があるか」を聞く。
人間関係において、知恵袋的な人を持つことが大切です。
② 仮説を立てる(スタンスをとる)
まずは「自分はどう考えるか」を言語化する。
曖昧な状態で議論すると無限に遠回りするので、まずは仮説をたててみることが大切です。
③ 一次情報に触れる
机の上だけで考えず、現場を見ることも大切です。
- お客さんの声
- 生のデータ
- 実際の行動
- 直接観察
ここから得られるヒントが圧倒的に重要です。
読んで感じたこと|“思考のムダ”を捨てる勇気を持つ
僕が本書を読んで最も刺さったのは、「努力すれば成果が出る」は幻想であるということでした。
という一点でした。
僕自身、これまで
「とりあえず行動」「とりあえず続ける」
という考え方が強く、ブログや仕事でも成果が出ない原因はそこにあると気づきました。
これからは
✔ 解くべき問題を絞る
✔ イシューから着手する
✔ 無益な努力はやめる
この3つを徹底すると決めました。
まとめ|今日からできるポイント
- いま取り組んでいる仕事の「イシュー」を書き出す
- それは本当に“白黒つける価値”があるか見直す
- 常識ではなく「深い仮説」を立てる
- 一次情報に触れて判断を磨く
『イシューからはじめよ』は
「何から手を付ければいいか分からない」
「頑張っているのに成果が出ない」
そんな人にこそ、刺さると思います。
実践できれば、仕事の質が根本から変わるようなそんな内容でした。
