マーケティングって、難しそうで遠い存在でした。
僕はマーケティング初心者です。
これまで副業や小さな挑戦をしてきた中で、うまくいかなかった原因を振り返ると——
「商品を作ること」ばかりに意識が向いていて、「どうやって売るか」を考えられていませんでした。
そんなときに出会ったのが、今回紹介する『ドリルを売るには穴を売れ』（佐藤義典 著）。
タイトルからして「？」と思いましたが、読んでみると驚くほどわかりやすく、まさにマーケティング入門の決定版でした。
この本を読むと、マーケティングについての基礎が分かります。
こんな人におすすめの本です
- マーケティングの基礎を学びたい人
- 副業で結果をだしたい人
- 初心者におすすめのマーケティング本を探している人
特に、僕のように「なんとなくマーケティングは大事そう」と思っているけど、専門用語が難しくて挫折した経験がある方には、本当にピッタリです。
本の内容：物語で学べるマーケティング理論
この本の大きな特徴は、「物語仕立て」になっていることです。
主人公が経営不振のカフェを立て直していくストーリーを通じて、マーケティング理論を自然に理解できます。
本書で紹介されている「マーケティングを行う上で最低限知っておくべき4つの理論」がこちら👇
①ベネフィット（お客様にとっての価値）
「その商品を買うと、どんな良いことがあるのか？」を考える。
ドリルを買う人が本当に欲しいのは“穴”という例えがまさにこれです。
②セグメンテーション・ターゲティング（顧客の特定）
誰に売るのか？全員を相手にするのではなく、“自分の商品を必要とする人”を見極める。
③差別化（競合よりも高い価値を提供する）
同じような商品でも、「このお店で買いたい」と思ってもらう工夫が必要。
④4P（売り物・売り値・売り場・売り方）
実際に販売するための戦略。どんな商品を、いくらで、どこで、どう売るか。
初心者でもスッと理解できるよう、実例を交えながら説明してくれるので、「ああ、そういうことか！」と腑に落ちました。
差別化の3つの軸が特に印象的だった
中でも印象に残ったのが「差別化は3種類しかない」という話です。
この部分を読むだけでも、事業や副業を見直すヒントが得られます。
手軽軸
安い・早い・便利。コスパ重視の戦略。
商品軸
最高品質・最新技術。とにかく商品力で勝負。
密着軸
顧客に寄り添い、個別のニーズに応える。信頼関係で差別化。
この3つの軸のうち、全てを取るのは不可能です。
どれか1つを「主軸」にしつつ、他の2つでも“平均点以上”を目指すことが重要なんだそうです。
僕自身、副業で中途半端に「安く・良く・丁寧に」を全部やろうとして失敗した経験があり、この言葉がグサッと刺さりました。
学びのまとめ：マーケティングとは「顧客の価値を売る」こと
本書を読んで一番印象に残った言葉がこれです。
「マーケティングとは、顧客にとっての価値を売り、その対価としてお金をいただくこと」
モノを売るのではなく、“その先にある体験や満足”を提供する。
それがマーケティングの本質なんだと気づかされました。
まとめ｜まずは「誰の、どんな悩みを解決するか」を考えることから
『ドリルを売るには穴を売れ』は、初心者でもスッと理解できる構成で、読んだその日から実践できるヒントが詰まっています。
「何を売ればいいかわからない」
「頑張っているのに売れない」
という人こそ、この本を読む価値があります。
マーケティングは特別な人のためのスキルではなく、“誰かの悩みを解決するための考え方”なんだと実感しました。
